ネイティブキャンプのカランメゾットによるレベルチェックと各stageの難易度

English

1.カランメゾットとは?

カランメソッドとは母国語の助けを借りず、習得したい言語のみを使用して学習していく方法で、1960年代にイギリスのRobin Callanによって発明された学習方法です。

カランメソッドは、速く、楽しく、そしてスピーキングとリスニング力を高めることにフォーカスした英語を学習していく方法です。

カランメソッドを用いた学習方法とその効果については、以下の記事で紹介しています。

ネイティブキャンプでカランメソッドを用いた学習方法とその効果
ネイティブキャンプでカランメソッドを用いた学習方法とその効果について紹介致します。カランメソッド自体はイギリス発祥の学習方法で、母国語の助けを借りず、習得したい言語のみを使用して学習していく方法です。カランメソッドとメリットとデメリットについてや、費用対効果について紹介していきます。

2.ネイティブキャンプのレベルチェック

ネイティブキャンプでのレベルは、1〜10段階まで設定しています。

ネイティブキャンプでは、レベル1〜5くらいまでが初級者(beginner)、6〜8くらいまでが中級者(intermediate)、9〜10くらいが上級者(advance)向けとされています。

レベル9でTOEIC900点相当に設定されています。

公式サイトの受講フローにもありますように、レッスン予約時にレベルチェックを受けることができます。

レベルチェックは無料で受けることができます。

2-1.レベルチェックテストの内容

こちらが公式サイトのレベルチェックのサンプルテストですが、テスト内容はスピーキングのテストです。

  • 形式1は音読です。状況説明の音声が流れた後に、短めの英文を音読します。
  • 形式2は絵を見て答える問題です。質問音声が流れ、イラストを見て回答します。
  • 形式3も同じく絵を見て、質問に答えますが、回答時間が45秒あるため、長めに説明する必要があります。
  • 形式4は自由回答です。与えられた質問に対して、自分の意見を述べる必要があります。こちらも回答時間が45秒あります。

テストはAIによる自動進行していき、採点も自動で行われます。

2-2.カランメソッド英会話でのレベルチェック

カランメソッドでも同様にレベルチェックがあり、どのステージから始めるのが効率が良いか判定します。

カランメソッドでは、stage1〜12まであり、stage1〜4までが初級者相当、stage5〜8までが中級者相当、stage9〜12までが中上級者相当とされています。

またビジネスカラン(Callan for Business)の方では、stage8まで完了した方が対象となり、中上級者向けになります。

2-3.各stageの難易度

各stageの難易度とどのようなことを学習していくのかをご紹介していきます。

カランのstage5から、CEFR(ヨーロッパで一般標準)でのレベルB1,B2、中級者向けのレベルになります。

どのステージでも重要な単語や表現が出てきますが、同時に日常英会話ではほぼ使わなかったり、意味を理解させるための質問(会話では使わないような表現)がたまに出てくるような印象を受けました。

callan-level

stage1~stage2(初級者)

基礎的な質問や単語について学習していきます。

Be動詞やDo/Does、助動詞(Canなど)で始まる質問文とそれに対する回答(Yes/No形式)方法について学び、英語の基本文構造が学べる内容です。

例) Is your pen under the table? -> No, it’s on the table.
例) Do you generally sit completely still during the lesson? -> No, I don’t sit completely ~.

こちらはとても基本的な内容なので、英語の基礎が理解できている人には退屈に感じるかもしれません。発音を一から学習したい方には、良いかと思います。

学習時間目安:20時間(1+2stage)

stage3~stage4(初級者)

比較級(Comparative)、最上級(Superlative)、現在完了(Present perfect)などの使い方について学習していきます。

例) Is Spain as large as South America?
例) Mt.Fuji is the highest mountain in Japan.
例) I have been to Paris.(experience)

学習時間目安:20時間(3+4stage)

stage5~stage6(中級者)

仮定法、不規則動詞、使役動詞(make, let, haveなど)の使い方について学習していきます。

例) If I were you, I would go to see a doctor.
例) win-won-won
例) I have my hair cut by the hairdresser.

こちらの内容はTOEIC(L&R)で550〜655点相当のレベルになっていきます。ビジネス英会話レベルを目指している方には、中級レベルの内容は重要になります。

学習時間目安:30時間(5+6stage)

stage7~stage8(中級者)

単語(vocabulary)やフレーズ(phrase)またイディオム(idiom)について学習していきます。

例)up to date/out of date
例)a piece of cake = extremely easy to do

学習時間目安:30時間(7+8stage)

stage9~stage10(中上級者)

現在完了進行形(Present perfect continuous)やフレーズ(phrase)、一般的な動名詞(gerund)の使い方、その他多くの語彙や表現について学習していきます。

例) I have been working for 1 hour so far.
例) to take into account = consider
例) Jogging keeps me fit.

学習時間目安:30時間(9+10stage)

stage11~stage12(上級者)

フレーズ(phrase)またイディオム(idiom)の他により専門的な語彙や表現について学習していきます。

学習時間目安:30時間(11+12stage)

 

目安時間では合計160時間になりますが、あくまで目安時間のため、実際には人にもよりますが、これ以上かかってくるかと言えます。初級の方のステージでは目安時間よりも早く消化できるかとは思いますが、中級以上のステージでは、当然内容も難しくなっていくため、目安以上の時間がかかっていくと言えます。

2-4.他のレッスンでのレベルチェック

カランメソッドのレッスンを提供している他のオンラインサービスには、QQ Englishがあります。

QQ Englishのレベルでは1〜12段階を設定していますが、11, 12については専門家、ネイティブレベルのため、学習の段階としては、ネイティブキャンプ同様1〜10までとなります。

※QQは無制限でなく、回数制のため、ネイティブキャンプより値段は高めになりますが、講師がTESOLの保持を義務付けられています。

2-5.他の英会話サービスのレベルチェックとの相関関係

通常の英会話のレベル設定については、各サービスごとに若干の違いはあるかと思われます。

カランメソッドについては、stage1〜12までと決まっており、これはイギリスのRobin Callanによって発明された学習方法であるため、教材やstageごとのレベルについても同じです。

そのため、カランについては各英会話サービスごとに、教材やレベルの差異はありません。ただ講師の教え方の上手さ、間の取り方、生徒と講師の相性は人それぞれかと思います。

3.まとめ

  • カランメソッドでは「反復」と「スピード」を重視。英語脳を身に着けるトレーニング。
  • 発音矯正され、正しく話す(文章構成)力が身につく。
  • カランメソッドでは1〜12までのstageが用意されている。
  • stage7からはフレーズ(phrase)またイディオム(idiom)についても学習する。
  • カランの各stageごとの教材は、共通である。

上記のようにカランレベルは共通であることから、どこのオンライン英会話を選ぶかは、料金または講師の質(または相性)で決めるのもありかと思います。

カランは英語脳を作り、流暢に話せるようになるのが目的と言えるので、全てのステージをこなす必要はないかと思いますが、中級レベルは重要なので、せっかくやるなら中級までは学習することをおすすめ致します。