海外在住がビジネス英語を学ぶメリットとして、以下のことが挙げられます。
- 実践的な内容について学ぶことができる。
- 自分の考えを英語で話す訓練に最適である。
- 即戦力となるため、会社へ入社してから仕事がスムーズになる。
本記事では、上記について実体験を踏まえて、紹介していきます。
1.ビジネス英語の学習を始める前に
ビジネス英語学習に興味がある・始めたいと考えている方は既に分かっている人もいるかとは思いますが、いきなりレベル0の状態で挑もうとすると詰みます。
なので、目安としてはTOEIC 600〜650点くらいのスコアまたはそれと同等くらいの実績や他のスコアがないと厳しいです。
挨拶、簡単な自己紹介、自分の興味関心があることについては話すことができる、基礎的なボキャブラリーがある状態でないと、ついていくのが苦しくなるので最低条件として上げています。
実際過去に私はトロントの語学学校でビジネス英語コースを選びましたが、受け入れ条件としてはTOEIC650点以上でした。(留学前に690とりましたが、それでも結構きつかったです)
明確なスコアを条件として提示していない学校やオンライン授業でも、それくらいはあった方がよいかと思います。
TOEICがもう少しでそれくらいのスコアに到達できそうな人は、TOEIC対策用の本を買って短期集中して取り組めば、スコアを50〜100くらい延ばすのはそれほど難しくありません。
本であれば、そこまで高くないので、コスパもいいです。
対策本の紹介
私の場合、留学前は615でした。
650以上のスコアを取得する必要があったため、対策本で2ヶ月くらい勉強して、75点ほどアップして、690まで伸ばせました。
そのため演習問題を何回もこなすことで、短期でもスコアを伸ばすことが可能です。
2.実体験で学んだことの紹介
私は幸いコロナ前だったので、トロントで2ヶ月間ビジネス英語を学びました。
内容としては、主に以下のような感じです。
- Brands / ブランド
- Travel / 旅行
- Entrepreneurs/ 起業家
- Planning a marketing strategy / 市場戦略の計画
- Organisation / 組織
- Cultures / 文化
- Competition / 競争
- Advertising / 広告
- Quality / 品質
- Money / お金
- Presentation / プレゼンテーション
- International markets / 国際市場
- Trading / 貿易
- Ethics / 倫理
- Leadership / リーダーシップ
- Finding work, Job Interview / 仕事の見つけ方, 面接
- ビジネス英語 メール
- ビジネス英語 レジュメの書き方
各テーマに対して、listeningから始まり、discussionをして内容理解を深めるというものが授業のメインでした。
特に良かったと思うのは、テーマに対してdiscussionを行い、自分の考えを英語で述べるということでした。
この自分の考えを英語で述べるという訓練は、実務で英語を使う上でかなり有効でした。最初は、頭の中で日本語で考えてから、それを英語に変換するでもいいと思います。
上記以外にも、各テーマで出てくるvocabraryやidiomの使い方を理解する機会がありました。
また宿題(homework/assignment)としては、以下のような内容がありました。
- Daily Business Articles(ビジネスニュース記事のサマリ)
- presentation(ビジネストピックを1つ選んでプレゼン)
- Business Visit(実際にお店に訪れて商品・サービスを考察 etc)
- Market Research(surveymonkey.com を使って市場調査・分析)
- Investment Portfolio(投資すべき会社かどうかを株価の変動から調査)
- SWOT Analysis(企業を1つ選択して、強み・弱み・機会・脅威を分析)
- Apprentice(UKのApprenticeシリーズを見て要約する)
- SPQ Research(ホテルを1つ選んで、Service, Price, Qualityを調査)
- Business Movie(ビジネス映画を見て要約するまた内容を評価する)
assignment(宿題)はどれも重たいものばかりで、ちゃんと調査したり、内容を理解しないといけないため、授業外の時間は、宿題に結構時間を割く必要がありました。
逆に宿題がそこまで大変でなければ、遊んでしまっていたかもしれません。
3.就職/転職活動と入社後に即戦力となる
外資系または海外企業で働こうとする場合、resumeやcover letterは用意しておいた方がよいです。
また面接も英語で自己紹介なり、何ができるのかを聞かれるため、それに答えられる準備をしておくとよいです。
これらは練習して慣れておく必要はあるかと思いますが、ビジネス英語コースでは、resumeの書き方やinterview(面接)の練習も含まれているため、自信がない人は講師の先生に練習を頼むのもよいかと思います。
個人的な体験になりますが、ビジネスコースを卒業してから、転職した後、最初の2,3ヶ月くらいはぎこちなさはあったかと思います。
ただ毎日仕事として英語を使っていくことで、自然に慣れていった気がしています。
慣れてしまえば、日常の英会話より楽なのではないかと思います。
理由としては、自分が使う専門分野の単語と定型文を抑えておけば、会話としては成り立つのと、ビジネスシーンで砕けた表現やスラングは使わないからです。
4.ビジネス英語が学習できるプラットフォーム
2021年ほど厳しくなくなり、カナダでは留学生の受け入れが再開していますが、授業がオンラインで行われているところもあります。
折角留学したのに、オンライン授業では、留学した意味がありませんよね。
フィリピンでも現地留学が再開されようとしています。
とはいってもまだちゃんとした現地での授業が受けられるか不安だと思います。
また忙しくて留学したくてもできない人や費用を抑えたい人には、オンラインでビジネス英語を学習することができます。
【スタディサプリENGLISH ビジネス英語コース 英会話セットプラン】
アプリで学べる「ビジネス英語コース」と、24時間いつでも話せる「オンライン英会話」がセットになった学習プラットフォームです。
時間を問わず使用することができて、楽しく勉強できるアプリで仕事で忙しい人でも続けやすいのが特徴です。
キーフレーズを抑えたり、自分の発音をアプリでチェックすることが可能です。
例えば、以下のフレーズは、決まり切った定型文です。
What do you do for living(work) ?
他にも、聞き方としては
- What is your job?
- What is your occupation?
などありますが、jobだと直接的でもっと砕けた印象になります。
またoccupationだと空港の税関とかで聞かれる場合に使われる印象です。
そのため、同じ質問でもビジネスで使うフレーズを抑えておくことは重要です。
その他にも、以下のことをアプリで学習することができます。
- ディクテーション:聴き取った英語を文字に起こす
- シャドーイング:聴き取った英語を発音する
- 瞬間発話プラクティス:特定シーンでの質問に対してキーフレーズを使って回答する
このコースがおすすめな人
- 仕事で英語を使う方
- 外資系企業に勤めたい方
- 中々まとまった勉強時間を確保するのが難しい方
- 忙しくてスクール通学が難しいため、すき間時間を利用して英語学習をしたい方
- 英語学習を楽しく続けたい
5.まとめ
会社がグローバル展開をしているため必要だとか、取引先と英語で話すため必要だとか、様々な理由があるかと思いますが、実際に使うフレーズも多いため、個人的にビジネス英語を学習することはおすすめです。
あと結局のところ、英語にどれだけの時間触れているかにつきます。継続して時間を注げばそれだけ、英語の上達に比例するかと思います。
現地に語学留学しても、日本人の友達ばかりとつるんでしまっていては、英語を話す機会も少なくなってしまいます。(交流すること自体は悪いことではありません)
また留学できるけど授業がオンラインになってしまうぐらいなら、紹介したアプリのようなプラットフォームを無制限で利用して学習に役立てる方が、お得になるかと思います。