PMP試験と概要について

PMP

1.PMPとは?

Project Management Professionalの略で、米国の資格になります。
世界的に認知されている資格の1つあり、持っていると一目置かれます。
この資格の大変なところは、覚えることが多いこと、試験にパスすること自体も難易度が高いですが、
資格を取得した後、資格を維持し続けるには3年おきに更新が必要です。

試験料だけで$405します。(日本円で5万円弱)
また試験料以外にも研修費用が別途かかります。個人で取得するにはハードルが高いと思います。

そのため、対象者は以下になります。

  • 会社に所属している方かつ会社が支援してくれる
  • PM研修35時間受講している方かつ4年制大学卒業者
  • PM経験がある方

PM経験があることも重要で、いくら座学を勉強しても実務経験がないとPMBoKで記載されている内容をイメージすることが難しいかと思います。
あとPMIに申請する際に英語で実務経験を記入する必要があり、経験年数(時間)も記入する必要があります。
※時間はうそでもOKですが、時間が少なすぎると、却下される可能性があります。

PMIに申請する際に低確率で、再申請が必要になる場合があります。
私が受講した時の研修講師曰く、10人に1人くらいの確率とのことでした。

すでにPMPを持っていて資格の更新が必要な場合、PDUを取得する必要があります。

学習サイトを利用してPDUを取得することができます。
1セットでPMPが更新可能【BizLearn】
※学習サイトでPDUを取得した後、PMIのサイトへPDUを申請する必要があります。

2. PMPの受験申請流れ 〜 PMIへの申請

PM研修を35時間受講する。

私が研修を受講したときは、e-projectという企業の講師の方からPM研修を受講しました。
研修を受講した認定証が、研修を担当する企業(講師)から発行されます。
(そのIDみたいなものがPMIサイトで申請時に必要)
研修の講師からも申請の流れは説明があるかとは思います。

PMIサイトでアカウント作成する。

1年間で1万円くらいだったかと思います。
メンバーになると受験料が少し安くなります。
また最新版のPMBoKから過去のものまでPDFでダウンロードできます。
※英語版もダウンロードしておきましょう!

サイト内で実務経験内容(英語)、経験時間、住所等を記入する。

研修を修了した認定証(ID)を記入して申請します。
申請したら、審査にパスするのを数日待ちます。

審査にパスしたら、どの試験を受けるか選択する。(PMPを選択する)

※似たような名前があるので注意して選ぶ必要があります。
試験料もそれぞれ異なります。

PMIサイトで支払いが完了したら、IDみたいなものが発行されます。

別サイトにてこのIDを使って、実際に受験をしに行く場所(機関)へいつどこで受験するか登録をします。

日付と場所を決めて登録したら、メールの通知が来るので、受験当日はそのメールを見せればOKです。

試験会場で受験する。

問題数は200問あり、全て4択問題です。
その内25問は、ダミー問題で採点に換算されません。
設問がPMBoKのどこにも記載されていないような内容で、
選択肢がどれとも言えないようなものがおそらくダミー問題の可能性が高いです。
6割で合格で合格なので、175×60% = 105問
正解すれば、パスできます。

試験は4時間で長いですが、1問1分で回答しても200分(約3時間)かかるため、結構時間に余裕はないかと思います。
問題はPCの画面をみながら回答していきます。
問題は英語の問題と英語の選択肢、その下に日本語での問題と選択肢が表示されます。
※申請時に日本語和訳をつけておく必要があります。

試験が終了するまたは、自分で回答を完了させると即日結果がその場でわかります。

PMPで出題される問題の紹介と対策

PMP試験で実際に出題された問題の紹介と対策【PMBoK第6版】
PMP試験問題の傾向と対策について紹介致します。また実際の問題の形式に慣れて頂く際に参考にして頂ければと考えています。掲載している問題文は実際の問題とは厳密には異なります。選択肢についても実際の問題は4択になります。問題がPMBoKの49プロセスのどこに該当するのかを考えて頂ければと思います。

3.PMBoKとは?

Project Management Body of Knowledge の略です。
訳すとプロジェクトマネジメント知識体系になります。
2021/06/05現時点ではPMBoKの第6版の内容が試験に出題されますが、
公式サイトの方では第7版が2021/08月頃リリースされ、試験問題が来年から変わることが想定されています。
今までは更新されたときの変更点が多くなかったのが、第7版から大きく改定され、ページ数も600ページから250ページほどになります。
第7版の情報が少ない中、試験にパスするのはハードルが上がると思います。
そのため、第6版の内容で受験できる年内に挑戦することをおすすめ致します。

4.伝えたいこと

この記事をご覧になった方は、少なからずPMPに興味を持っておられる方、取得を考えておられる方なのではないかと思います。

※市販の問題はたくさんありますが、問題集だけをこなしても試験にパスできません。
そのためPMBoKを理解することがとても大切です。

この記事では私の経験を元に、次回以降の記事で「PMBoKを理解する」をテーマに紹介していき、PMBoKを理解する手助けとなれば幸いです。

次回記事
PMP PMBoK第6版を理解する 1.プロジェクトマネジメントの流れ